この記事ではmacOSにおけるFlutterの始め方及び導入手順について説明します。
こちらの導入手順については前提として以下のシステム要件が満たされていることを前提としています。
- OS:macOS
- 空きディスク容量:2.8GB以上
- ツールの導入状況:git、xcodeがすでに導入されている。
- FlutterのSDKを取得する
- Flutterの実行
- 開発環境のセットアップ
- Xcodeをインスールする
- iOSシュミレーターのセットアップ
- シンプルなFlutterアプリを作成して実行する
- IOSの実機で動作確認をしたい場合
- Androidシュミレーターのセットアップ
- Android Studioをインストールする
- Android StudioにFlutterとDartのプラグインをインストールする
- デバイスのエミュレーターを導入する
- Create New Flutter projectを選択
- Flutter Applicationを選択してNextを押下
- Project nameは任意の名前で入力しNextを押下
- Company domainは任意の名前で入力しFinishを押下
- エディタが表示されるのでメニューバーのTools->AVD Managerを選択
- Create Virtual Deviceを押下
- 任意のDeviceを選択してNextを押下
- 任意のOSをDownloadを押下し、ダウンロードが完了したらFinishを押下
- エミュレーターを実行する
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FlutterのSDKを取得する
SDKをダウンロードする
以下のリンクよりmacOSに対応するファイルをダウンロードします。
「Stable channel (macOS)」の最新版をダウンロードしてください。
SDKファイルを任意の場所で解凍する
ダウンロードファイルを任意の場所に置いて解凍してください。
cd ~/development
unzip ~/Downloads/flutter_macos_2.0.6-stable.zip
パスを通す
解凍したFlutterが使用できるようにパスを通します。
export PATH="$PATH:`pwd`/flutter/bin"
Flutterの実行
以下のコマンドでFlutterのパスが通っているかを確認できます。
flutter doctor
ちなみに上記のコマンドは、あなたの環境がFlutterを使って開発できる環境かどうかを診断してくれるツールになります。
例えば以下のような診断結果が表示されます。
Doctor summary (to see all details, run flutter doctor -v):
[✓] Flutter (Channel stable, 2.0.5, on macOS 11.1 20C69 darwin-x64, locale
en-US)
[✓] Android toolchain - develop for Android devices (Android SDK version 30.0.3)
[✓] Xcode - develop for iOS and macOS
[✓] Chrome - develop for the web
[✓] Android Studio (version 4.1)
[✓] VS Code (version 1.56.0)
[✓] Connected device (1 available)
• No issues found!
私の環境ではすでにAndroid Studio,Xcode,Chrome,VS Codeがすでに導入されているため全ての項目において問題ないことが上記で示されています。
おそらく現状ではなにかしらの項目でチェックがつかない状況かと思いますので、この後の手順で解決していきましょう。
開発環境のセットアップ
FlutterはiOS、Androidの両方の開発をサポートしています。
したがってFlutterで作ったアプリの最終的な動作確認は、各OSをサポートした開発ツールで確認することになりますのでxcodeとAndroid Studioをインストールする必要があります。
Xcodeをインスールする
最新バージョンのxcodeをインストールする
MacのApp Store、もしくはXcodeのWebページより最新バージョンのXcodeをインストールします。
新しいバージョンのXcodeを使用するようにパスを変更する
以下のコマンドを実行してXcodeコマンドラインツールが必ず新しいバージョンのXcodeを使用するようにします。
sudo xcode-select --switch /Applications/Xcode.app/Contents/Developer
sudo xcodebuild -runFirstLaunch
ライセンスの締結をする
Xcodeを一度開いてライセンス規約に同意するかコマンドラインで以下を実行してライセンスを確認してください。
sudo xcodebuild -license
iOSシュミレーターのセットアップ
シュミレーターを起動する
以下のコマンドを実行してシュミレーターを起動します。
open -a Simulator
以下のようにシュミレーターが起動します。
シュミレーターのデバイス状況を確認する
シュミレーターの上部に端末の情報が書かれていますので、「iPhone 5s以降のものであるか」を確認します。
シンプルなFlutterアプリを作成して実行する
Flutterプロジェクトの作成
以下のコマンドでFlutterプロジェクトを作成する
flutter create my_app
以下のようなメッセージが表示されたら成功です。
All done!
In order to run your application, type:
$ cd my_app
$ flutter run
To enable null safety, type:
$ cd my_app
$ dart migrate --apply-changes
Your application code is in my_app/lib/main.dart.
Flutterプロジェクトのディレクトリに移動する
以下のコマンドでFlutterプロジェクトのディレクトリTOPに移動します。
cd my_app
Flutterの実行
以下のコマンドよりFlutterを実行できます。
flutter run
以下のようにアプリが立ち上がれば成功です。
IOSの実機で動作確認をしたい場合
実機の端末でFlutterアプリの動作確認を行いたい場合、Apple Developer accountの登録が必要になります。(※実機での動作確認であれば無料)
またFlutterアプリのプラグインによっては、iOSのネイティブ言語であるObjective-C,Swiftのバージョン依存が発生する可能性があるため依存関係を管理するためにCocoaPodsを導入する必要があります。
CocoaPodsの導入
以下のコマンドでCocoaPodsの導入が可能です。
※もし、ネイティブ言語の依存関係が発生しないようであればこちらのプロセスはスキップしても問題ありません。
sudo gem install cocoapods
実機でFlutterアプリを実行する
以下のコマンドで接続されているiPhoneのデバイスIDを取得します。
flutter devices
以下のコマンドでアプリを実行します。
flutter run -d <デバイスID>
初回はエラーになりますので、表示されている案内にしたがって登録を続けることにより実機での実行が可能です。
Androidシュミレーターのセットアップ
Android Studioをインストールする
以下のリンクよりAndroid Studioをダウンロードしてください。
Android StudioにFlutterとDartのプラグインをインストールする
Preferences->PluginsからFlutterをインストール
- Preferences->Pluginsを選択
- 検索ボックスにFlutterと入力
- 出てきたFlutterをインストール
デバイスのエミュレーターを導入する
Create New Flutter projectを選択
Flutter Applicationを選択してNextを押下
Project nameは任意の名前で入力しNextを押下
Company domainは任意の名前で入力しFinishを押下
エディタが表示されるのでメニューバーのTools->AVD Managerを選択
Create Virtual Deviceを押下
任意のDeviceを選択してNextを押下
任意のOSをDownloadを押下し、ダウンロードが完了したらFinishを押下
エミュレーターを実行する
エディタの▶︎ボタンを押下することでエミュレーターが起動します。
以上でFlutterの環境構築は全て完了しました!お疲れ様でした!
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